こんにちは、Caffeineです。
今回は2020年3月にレビューした52+21作品、総数73作のゲームをまとめていきます!
今月の超オススメ作品は!
今月の月間を彩る超オススメ作品(SSランク)は、ありませんでした!
Sランクである週間のオススメ作品はいくつもあったのですが、そこから頭一つ抜けた作品は、今月レビューしたなかでは見つけられませんでした。
もちろんこれは私が見つけてDLし、実際にプレイしたものに限定されるので、そもそも私が見つけられなかった作品や、DLしなかった作品のなかに、もっと楽しいSSランクもしくはSSSランクに匹敵するような作品があったかもしれません。
私としてもたくさんのゲームをご紹介したいという思いから、日頃ゲームを自分でプレイして73作品をレビューしてきています。そこから零れ落ちた名作があるとしたならぜひプレイしてみたいので、なにか情報をおもちの場合はぜひお教えください(Twitterなどで構いません)!
月間のまとめ
さて、今回の記事は2020年3月のレビューをまとめた内容となっています。
この月は日本だけでなく海外でも新型コロナウィルスCOVID-19が猛威を奮いました。特にヨーロッパでの被害が大きくなってきています。
そんななかで、海外のゲームメーカー・レーベルをはじめとしたいろいろなところで、期間限定ながら無料でゲームを配布しているところがいくつかありました。3月はそうした作品を優先的にレビューしてきたところがあります。
もちろん「Epic Games」の無料配布ゲームの情報も、しっかりお届けさせていただいています! 「Epic Games」ではほぼ1週間ごとに対応ゲームを切り替えながら、このウィルス騒動が広がる前から期間限定の無料配布を行っています。
いずれにせよ期間限定のものばかりですので、こうしてまとめている時点ではすでに無料でなくなっているものもたくさんあります。もし最新の情報を知りたい場合は、ぜひ「#1ツイゲームレビュー」をTwitter上で追うなどしていただけると幸いです!
なお、今回の月間のまとめでは、そうした期間限定で無料配布されていた有料ゲームは除外してあります。もし(すでに期間が過ぎていたとしても)その有料ゲームの情報を知りたい方は、ぜひ週間のまとめを見ていただけるとありがたいです。
なお、この記事内にある各ゲームの画像をクリックしていただくと、個別記事に移動するようリンクを貼っています。
ホラー
ではまずホラー作品を見ていきましょう。
- 恐怖の先には赤い世界……「カガミゴシ」
- アニメ調グラフィックの洋ホラゲ「Project Kat」
- 3Dモデルがかわいいホラゲ 「LIRE」
- 釣りホラゲ―?! 「EARL’S DAY OFF」
- 夢か現か…… 「This Game Is Real」
- コードを探して脱出しよう! 「Silent House」
- こんなのが敵?! なのに怖い! 「Expedition」
- ヒロイン(?)に惨殺される「Amy Q&A」
- 熱い綱引きが今ここに……「ババアと綱。」
- ×MEN 〇麺「魔法少女がーるずふぉーめん」
- 生きられる時間は180秒 「180sDIEving」
- レベルを上げろレベルを上げろ! 「魔拳一発!」
- WORLD_END_EXISTED
- 一画面はさほど狭くない「一画面勇者」
- タイトルから滲み出るクセ「:」
- 先が読めない…… 「消えたイルカちゃんの謎」
- シリアスなバトル系パズル「魔女盤のアルカ」
- ロックマン風ACT「GYNOID」
- 狐になってハンティング「Rev」
- アイテムを無駄に使うパズル「テクニカルセキュリティ」
- 王道JRPG「Life Get of Modern -完全版-」
- シンプルな戦略ゲーム「すらいむの巣」
- ガンマンは闇夜も撃ち抜く「Shot in the Dark」
- 監禁男から逃げろ! 「Our Secret Below」
- 牛を確保せよ! 「Moo Lander」
- スローモーションでクロスボウを撃て! 「Sherwood Extreme」
恐怖の先には赤い世界……「カガミゴシ」
「カガミゴシ」は、日本製の2Dホラーゲームです。主人公にSAN値に似たシステムがあり、これが悪化することで裏世界のようなところに行ける作品です。
本作のゲームシステムは、探索です。いろいろなものを探して先へ進んでいくとともに、主人公の失った記憶も探していきます。その探索をすすめるなかで、怪奇現象が発生します。その度に主人公の「こころ」の状態が悪化していきます。
この悪化が進んでいくと、画面が赤くなっていき裏世界のようなバケモノがたくさんいる場所へ行くことになります。わかりやすくいうとSAN値が下がって正気を失うようなものです。
主人公は気がつくと見知らぬ屋敷にいたこともあり、謎が多い作品です。進めていくと謎が解けていくので、ストーリーの展開が気になってプレイを続けてしまうかもしれません(私がそうでした)。
アニメ調グラフィックの洋ホラゲ「Project Kat」
「Project Kat」は、海外製の2Dホラーゲームです。夜中の学校で怪しい儀式をするために、アイテムを探すなどしていきます。
本作の特徴は、3Dで表現されることが多い海外製ホラーゲームのなかでは珍しく、アニメ調の2Dキャラが使用されているところです。そのカワイく描かれている主人公が儀式を行い、自らホラー体験へと身を投げていく作品となっています。
英語作品ですが、とるべき行動はリストアップされていて目標が明記されているので、さほど難しくはないでしょう。ホラー演出は緩めなので、キツめのホラーが苦手な方でもプレイできる作品です。
3Dモデルがかわいいホラゲ 「LIRE」
LIREは、海外製のTPS視点ホラーゲームです。なによりの特徴はアニメ調の3Dキャラで、しかも胸が揺れるところです。どこを凝ってるんだ作者さん。
ホラーゲームですが、かわいい主人公が最大の特徴だという作品です。ゲーム自体は屋敷に入って怪奇現象を体験しながら奥へと進んでいくオーソドックスな探索系のシステムとなっています。TPS視点で進められるので、とにかくいつでも主人公を愛でながらプレイできます。
釣りホラゲ―?! 「EARL’S DAY OFF」
「EARL’S DAY OFF」は、海外製のTPS視点ホラーゲームです。世にも珍しい「釣り」のホラーゲームです。
本作の特徴は、なんといっても「釣りホラー」という今まで見たこともないジャンルでしょう。実際に釣りACTを続けて魚を釣りながら、ゲームを進めていきます。単に「霊に襲われた人がたまたま釣り人だった」のような、釣り要素が超軽いタイプではありません。
このゲームの作者の方は別の作品でも有名で、そちらはホラー演出が強めでグロ寄りだったのですが、本作ではさほどホラー演出は強くありません。どちらかというと本作は「不安を煽ってくる」タイプのホラーだといえるかもしれません。
夢か現か…… 「This Game Is Real」
「This Game Is Real」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。海外製ホラゲとしては比較的オーソドックスな作品です。
本作の特徴は2つあって、1つは実際のゲームプレイで見られる「奇妙なクリーチャー」です。これは主人公を襲ってくる敵とは違うのですが、ゲームのなかの世界で「いったいこのクリーチャーはなんなんだ……?」と感じてしまう意味不明さに繋がっています。
もう1つの特徴は、タイトルです。制作者は昔ネットの掲示板である人と夢について会話をしたのですが、そのずっと後にその掲示板の投稿を探したところ、消えたように見つからなくなってしまったということです。
その体験と夢のことを元に、本作が制作されたそうです。そしてそのとき相手が最後に残した言葉「あの夢は本当(real)だったと思う」から、タイトルが生まれたということです。
コードを探して脱出しよう! 「Silent House」
「Silent House」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。ジェイソン風の仮面の男がいる屋敷から脱出するのが目的です。
ゲーム全体は探索系で、ロードをほとんど挟まないシームレスなマップを行ったり来たりしながら、金庫やドアなどのコードを探していきます。ホラー演出としては、ほぼジェイソン風の敵が追ってくるところだけです。敵のAIはさほど賢くないようなので、逃げ切るのは難しくありません。ただダメージの回復ができないようなので、巧く逃げるのは大事です。
全体的にオーソドックスなホラー系の洋ゲーですが、脱出後がやや蛇足になってしまっている感はあります。人によっては少し混乱してしまうかもしれません。単に脱出系ホラーを楽しみたい場合は、ドアを抜けた時点でクリアと見なしてやめてしまっても構わないかもしれません。
こんなのが敵?! なのに怖い! 「Expedition」
「Expedition」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。英語作品ですが、おそらくさほど英語がわからなくても楽しめる作品です。
本作の特徴は、敵が「ペンギン」のような姿をしていることです。洞窟で迷った挙句 主人公が出くわすのは、ずんぐりと大きく鋭いクチバシをもったペンギンっぽい見た目の敵です。しかも洞窟で光源に乏しいからか、小汚い茶色をしていて、あまり近寄ってほしくない様相をしているのです。
ゲーム自体はメタルギアソリッドの「ステルス」系のように、このペンギンっぽい敵に見つからないように隠れて進んでいきます。謎解きなどはほとんどありません。しかもAIはさほど賢くないようなので、見つかっても急いで逃げて隠れれば簡単に逃げられます。
しかし道中では進むのが厳しくなっているところもあり、難易度は「簡単」とはいいきれないところがあります。海外製のインディホラーゲームを(英語の勉強も含めて試しでも構わないので)、そこそこの難易度で楽しんでプレイしてみたい方は、ダウンロードしてプレイしてみてください!
Caffeine特別オススメ枠!
今回はホラーゲームで、「あまり一般受けはしないだろうけど、私(Caffeine)が個人的にオススメするホラーゲーム」を個別でピックアップしました!
ヒロイン(?)に惨殺される「Amy Q&A」
「Amy Q&A」は、海外製のホラーゲームです。実は本作は、少し「ホラーゲームであることを隠してある」ようなところがある作品です。
ふつうホラーゲームであれば、ゲームの紹介におどろおどろしいスクリーンショット画像や、重々しい紹介文などがあったりするものです。しかし本作では、Amyのグラフィックが見せられているだけで、パッと見たところあまりホラーゲームっぽさは感じられません。
しかし実はこのゲーム、Amyは病んでいるようなところがあります。主人公に詰問(Q&A)をしてきて、それに上手に答えられなければ、主人公は無惨に殺されてしまうゴア系のゲームなのです。
Amyは主人公が嘘をつけばわかるといい、プレイヤーがどう思って答えるかにかかわらず、嘘判定をしてきてくれます。嘘だと判定されたときには、上からガイコツのような心臓のようなものがいくつか降ってきて、それを全部クリックして消さないといけません。
そして消し切れないと、主人公は惨たらしく殺されてしまうのです。殺され方にはいくつかパターンがあるようなので、変わった遊び方として「殺されパターンをコンプリートする」というものも考えられるかもしれません。
このように本作は、「ゴア表現」を楽しめない方には、絶対にといっていいほどオススメできない作品です。いわゆる「Mortal Kombat」系と同じベクトルの表現なので、不快な人にとってはとことん不快な表現なのです。
私はゴア表現も巧く見せてくれるのであれば、さほど不快には感じません。このゲームでは不快さより、「おおう……」という驚きのほうが勝ったので、この驚きを楽しめる人であれば、本作を楽しんでプレイできるのではないでしょうか。
ギャグゲー
突飛ながらインパクトの強いギャグゲーは、スクリーンショットだけでもインパクトがあり、注目を集める作品でもあります。3月ではそうした作品が多かったわけではないものの、他のどこに分類することもできないので、別枠で分けてまとめておきます。
熱い綱引きが今ここに……「ババアと綱。」
「ババアと綱。」は、日本製のACTです。タイトルそのままにババアが綱引きをするゲームです。
綱引きが今の時代、愉快なゲームになるとも思えないのがふつうの感覚ですが、本作では「大根で敵をしばく」や「入れ歯を投げまくる」などのスキルを使って戦えます。しかもスキルを溜めるときは、一瞬ババアが「若返る」というイミフメイな状況が発現します。
ACTとしては難易度が易・中・難の3つがあり、やはり難ではそれなりに敵が強くなっています。全体のゲームプレイは何時間も遊べるボリュームではありませんが、インパクトが強いギャグゲーとしてしっかり記憶に残ること請け合いです。
×MEN 〇麺「魔法少女がーるずふぉーめん」
「魔法少女がーるずふぉーめん」は、日本製の2Dビジュアルノベルです。とあるラーメン店に集まる魔法少女たちを描いたギャグゲーです。
本作のクセは、ギャグ要素です。魔法少女であるにもかかわらず、コテコテのラーメン店に入り浸っていて、しかもそのラーメン店の客を奪おうとする怪人が店を開き、少女たちが変身して怪人をこらしめるという展開の作品です。わけがわからないよ。
しかも本作のOPには歌がついています。事前情報なしにプレイを始めたら、本当に意味がわからないでしょう(この意味のわからなさを体験した私がいうのですから間違いありません)。
しかしその分、ギャグゲーとしてはしっかりぶっ飛んだ作品になっています。ワケのわからない展開を楽しみたいなら、うってつけでしょう!
クセモノ
ここではフリーゲームらしいクセの強い作品を紹介します。世界観やゲームシステム、ストーリー展開やエンディングまでいろいろなところにクセがある作品たちなので、お気をつけてご覧ください。もちろんネタバレはなるべくしないように情報は抑えています。
生きられる時間は180秒 「180sDIEving」
「180sDIEving」は、タイトルを「180s(180 seconds = 180秒)」、「DIEving(= DIE + diving = 死のダイビング)」と読めばすぐわかるように、180秒しか生きられないダイビング系のゲームです。
もう少し細かく説明すると、主人公が搭乗している潜水艦が壊れてしまい、しかも酸素ボンベが180秒しかもたなくなってしまったので、海底で死ぬまでの180秒を過ごす作品です。
ただ死を待つだけではなく、海底では生物たちの写真を撮れます。それまで写真に撮ってこなかった生物を新しく撮った場合、図鑑に登録されます。登録されはしますが、特に退所をしなければ180秒で死んでしまうことには変わりありません。
それでは本作に救いはなく、180秒以上 過ごす方法はないのでしょうか? 気になった方は、こちらの個別記事をご覧になるか、実際にプレイしてみてください。クセが強くて小憎らしい(誉め言葉)良作です!
レベルを上げろレベルを上げろ! 「魔拳一発!」
「魔拳一発!」は、日本製のRPGです。ストイックに戦闘をしてレベルを上げて大会を勝ち抜く作品となっています。
本作はRPGではあるのですが、マップの移動がほとんどなく、1マップで完結しています。レベル上げも魔法の習得も、大会への出場も回復も、1マップで行えるようになっています。レベル上げや大会の戦闘も、他のマップへ移動することなくその場で戦闘が始まって勝敗が決まるだけになっています。
本作の魅力はシンプルであると共に、「ストイック」であることです。レベル上げに集中できるのです。そのため本作はレベル上げが得意でない人にはなかなかオススメしにくいという「クセ」があるのです。
レベルを上げて強くなるという要素に楽しみを見出せる人なら、たとえ1マップでも楽しめるでしょう。
WORLD_END_EXISTED
「WORLD_END_EXISTED」は、日本製のビジュアルノベルです。この制作者のゲームはかなりトリッキーなところがあるようです。
本作は、PCのデスクトップを模した「疑似デスクトップ」の上にあるtxtファイルやmp4ファイルを見ていく形で進んでいきます。本作の作者の方が過去に制作されたゲームシリーズのキャラクタ・ストーリーが踏襲されています。
過去作と密接な関連があるものの、おそらくそちらをプレイしていなくてもそれなりに楽しめます。より感情移入したいときは、過去作をプレイしたほうがいいかもしれません。
ストーリーは疑似デスクトップ上のファイルを表示することで読んだり見たりして進めていきます。なかにはパスワードでロックがかかったものがあるので、他のファイルを参照してアンロックしていきます。
一画面はさほど狭くない「一画面勇者」
「一画面勇者」は、日本製のRPGです。タイトルの通り一画面だけで戦う勇者の作品です。
本作のクセはタイトルにあるように、「一画面」であることです。一画面いっぱいに人や敵がいて、それぞれがイベントになっている闇鍋のようなゲームです。どのイベントも1回しか発生せず、宿屋などの回復もイベント扱いなので、1回しか利用できないようになっています。
本来プレイヤーにとって一画面でゲームが作られていることは、なんらメリットにはなりません。開発コストが小さくなるという制作者のメリットがあるくらいでしょう。しかし本作では、画面いっぱいにイベントを配置することで、主人公の動ける場所が制限され、アクセスできるイベントが限定されるので、パズルのように楽しめるようになっています。
実況にするにはさすがに見た目が地味で映えないのですが、ゲーム性は意外としっかりしている作品です。
タイトルから滲み出るクセ「:」
本作はメインタイトルが「:」で、サブタイトルが「シロウのセカイ」です。タイトルからして意味がわからない作品というものがたまにありますが、本作はまさにそれです。
タイトルはともかく、本作は2DのADVゲームです。
内容は「神のように崇められている箱入りの主人公が、世界を知るために外へと飛び出す」というストーリーです。主人公は少し前に出会った「うさぎ」を大切にしていて、このうさぎがちょっとしたマスコットのようになっています。
テイストとしては、「Undertale」のようなタイプと似ているといえるかもしれません。頭をからっぽにして楽しむというより、世界観やキャラのセリフからいろいろなものを感じとって楽しむタイプといえるかもしれません。
先が読めない…… 「消えたイルカちゃんの謎」
「消えたイルカちゃんの謎」は、日本製のADVゲームです。主人公のクラスメイトである少女「イルカちゃん」を追っているうちに、大きな出来事に巻き込まれていくことになります。
本作のクセの強さは、すでにタイトルから滲み出ています。
多くの人が「どういう意味……?」と思うことでしょう。このタイトルの意味は、クリアすればわかるようになります。
ゲームシステムは、謎解きが主体のパズル・探索系です。救済措置がしっかり設定されているので、あまり謎解きが得意でなくてもクリアができるのではないでしょうか。
シリアスなバトル系パズル「魔女盤のアルカ」
「魔女盤のアルカ」は、日本製のパズルRPGです。いろいろなところにパズル要素があり、魔法を駆使して進んでいく作品です。
本作の特徴は、RPGとして魔法を使った戦闘がある点、そしてその戦闘や魔法のシステムもパズル要素になっているところです。展開も先が読めないところがあり、謎が秘められています。ストーリーは軽めのキャラがいるもののシリアスです。
全体的にいろいろな要素がミックスされているところがあり、「フリーゲームに慣れている人」ならコンテキスト(文脈)を理解してプレイしていけるでしょう。逆にあまり慣れていない人だと、少し複雑に感じられてしまうかもしれません。
ACT
ここではシンプルなACTだけをまとめました。シンプルなACTというのは、実は意外と少ないものです。なぜならACTゲームは人気があるジャンルなので、サブジャンルでも大きくなっていく傾向にあるからです。
3月分では2作だけですが、シンプルなACTをまとめておきます。
ロックマン風ACT「GYNOID」
「GYNOID」は、日本製の2D系ACTです。公式では明言されていませんが、あきらかにロックマンを意識していることがわかります。
プレイ感は、やはり「フリーゲーム版ロックマン」という印象です。ロックマンと異なる点はいくつもありますが、「ロックマン」という言葉や雰囲気に惹かれた人なら、プレイしても損はしないくらいのクォリティになっています。
「ロックマンをタダで遊びたい!」というより、「ロックマンをフリーゲームで再現しようという人は、どういうふうに表現するのか見てみたい」という人向けでしょうか。フリーゲームが単なる無料ゲームなのではなく、「作者の表現」であると理解できているほうが、より深く楽しめるでしょう。
狐になってハンティング「Rev」
「Rev」は、海外製のハンティングACTです。狐になってドット絵の世界で、ノルマに従ってハンティングしていきます。
本作のACT要素は、バシバシ敵を倒していくハクスラ(ハック&スラッシュ)系というより、相手をしっかり追い詰めて逃げ場をなくして襲うタイプです。なにも考えずに突っ込んでゴリ押しすればクリアできるものではありません。
舞台は外国にある大きな自然公園のようになっていて、滝などがあるので見ているだけでもドット絵にほれぼれするかもしれません。
またノルマを達成すれば次のノルマに移行するのですが、その際に強化ポイントを得てスキルを1つ会得できます。橙的ではありませんが、グレードアップ系の楽しさも満喫することができます。
ふつうに楽しい
ここでは、大きく奇をてらうことなくシンプルなゲームシステムで楽しませてくれる作品をまとめました。クセモノの分野のゲームが多くなるのはインディゲームの性(さが)のひとつですが、ここではスッキリと楽しめるゲームをご覧ください。
アイテムを無駄に使うパズル「テクニカルセキュリティ」
「テクニカルセキュリティ」は、日本製の2Dパズルゲームです。泥棒の捕獲を依頼され、技術性(=テクニカル)も求められる作品です。
本作は、家に侵入してモノを盗んでいく泥棒を、アイテムを使って捕獲するゲームです。グリッド(マス)状に区切られたエリアの上に、10種類以上あるアイテムを配置していきます。最低限 必要なのは、泥棒を捕まえる「檻」と、その檻を閉める「スイッチ」の2つだけです。
しかし依頼者は「技術性(=テクニカル)」を要求してくるので、本来は使わなくていいはずの他のアイテムを駆使して、テクニカルに捕まえてくれといってきます。この「余計なアイテムをどう消費するか?」が本作の大きなパズル要素です。
王道JRPG「Life Get of Modern -完全版-」
「Life Get of Modern -完全版-」は、日本製のRPGです。テイルズ風のシステムが踏襲されており、多めのメンバーで楽しく旅ができる作品です。
フリーゲームながら機能的なシステムがいくつも実装されており、テイルズ作品に特徴的なスキットなどの会話イベントも実装されています。メインストーリーを追うだけでなくサブクエストなどもあるので、奇をてらった内容より遊び慣れた内容を楽しみたいときにうってつけでしょう。
シンプルな戦略ゲーム「すらいむの巣」
「すらいむの巣」は、日本製の2Dストラテジーゲームです。スライムをユニットとして使用し、巣を作って敵を撃退していきます。
本作は、とてもシンプルな防衛型ストラテジーゲームです。巣には必ずキングを配置せねばならず、そのキングが倒されると負けとなります。そのためキングを守りつつ敵を殲滅していく布陣が必要となります。
なかなか難しいゲームではあるのですが、勝っても負けても強化ポイントが得られ(負けの場合は少ない)、そのポイントでユニットの強化や配置コスト、巣を掘るコストなどを改善していけます。そのため時間をかければストラテジーが得意でなくともクリアできる良作です。
デモ版
洋ゲーではデモ版がどうしても増えてしまいます。フリーゲームが大きく育った日本と異なり、海外では販売を大きなゴールとして見据えた上で開発するインディ系スタジオもたくさんあるからです。
デモ版ではゲームのボリュームが大きく制限されることが多いので、ジャンルを問わずにデモ版というくくりでまとめておきます。
ガンマンは闇夜も撃ち抜く「Shot in the Dark」
「Shot in the Dark」は、海外製のACTです。西部劇のガンマンになって敵を撃っていくシューター型の作品です。
本作の少し特殊なところは、ドット絵グラフィックの2D作品なのですが、敵を射撃するのは3Dっぽくエイムをしていく手法になっているところです。通常2Dの射撃だと、主人公からまっすぐ弾が撃たれるものです。しかし本作では、マウスを操作して敵のいるところにポインタを置いてクリックすると撃てる3D系の射撃システムになっています。
そうなっているのは、おそらく敵を撃つ緊張感を保つためでしょう。本作には闇に姿を消す敵や水面にしか姿が映らない敵がいるので、2D系の射撃より3D系のエイムのほうが難しくなっているのです。
本作はデモ版ですので、途中までしか遊べません。しかし作者が意図しているであろうゲームの楽しさは、充分に感じられるデモとなっています。
監禁男から逃げろ! 「Our Secret Below」
「Our Secret Below」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。主人公は女性で、彼女のことを愛しているといっている男性に拉致監禁されている状態から始まります。
導入部分がインパクトのある作品で、目覚めた主人公が悲鳴を上げ、それに気づいた男が主人公に詰め寄り脅迫してきます。その後 男はいなくなり、プレイヤーは主人公の手枷を外すところから始めていきます。
そうした男の気持ち悪さだけでなく、異様な現象に巻き込まるホラー演出もある作品です。デモ版ですが、全体的なインパクトは強めの作品ですので、英語が特別苦手でない限りオススメできます。
牛を確保せよ! 「Moo Lander」
「Moo Lander」は、海外製のACTゲームです。宇宙船に乗って巨大な牛を手懐けるフシギな作品です。
本作の目的は牛を手懐けることなので、ACTゲームで敵を倒せるにもかかわらず、牛を倒してはいけないというフシギなルールがあるゲームです。通常のACTパートではガンガン攻撃をして道を切り拓いて進んでいきます。
デモ版なのでボリュームは少なめですが、宇宙船を操作するACTゲームとしては問題なく遊べるくらいには洗練されています。
スローモーションでクロスボウを撃て! 「Sherwood Extreme」
「Sherwood Extreme」は、海外製のTPS視点ACTです。クロスボウを使ったり近接武器で攻撃したりできる作品です。
本作はデモ版とは明言されていませんが、「PreAlpha(アルファ前)」や「In development(開発中)」という記述が、itch.ioでの個別ページに掲載されています。こうしたα版なども、当サイトではまとめてデモ版として扱います。
本作はデモ版ながら遊べるボリュームは大きく、複数のステージを楽しめます。ACTとしてはクロスボウをメインで使用していき、空中にいる間にクロスボウを使用するとスローモーションになる特別なシステムもあります。
さいごに
私は生粋のインドア人間で、ゲームだけでなくPCだけで1日をなんの苦もなく過ごせるタイプの人間です。そうした身としては、今回の外出自粛もさほど面倒でも窮屈でもないのですが、他の人はそうとはいかないことも多いでしょう。
ワクチンの完成もまだ遠く感じられはしますが、私たち個人にできることはあまり多くありません。手洗い・うがい、およびマスクをはじめとした「他人からの感染を予防する」方法と「自分が感染させない」という予防方法をしていくしかありません。
その上で、ストレスをあまり貯め込みすぎないよう、ゲームをプレイするのも1つの予防だといえるでしょう。私がこうしてまとめた情報が、皆さんの役に立つことがあれば嬉しい限りです。