このゲームに一言キャッチフレーズをつけるとしたら?
概要
「Don’t Be Afraid – The First Toy」は、海外製のサバイバルホラーADVです。マネキンがたくさん登場して驚かしてくる作品です。
ストレートなホラー
ホラーゲームとしてはかなりストレートで、マップをいろいろ探索しながらホラー演出を体験しつつ、脱出できるように鍵などを入手していきます。闇が多い上に驚かし要員としてマネキンが頻出するので、かなり雰囲気がある作風です。
プレイをしているとグラフィックなどにインディっぽさが感じられるものの、それをしっかりカバーするように闇を使ったり演出をほどこしたりしているので、完成度が高いといえるでしょう。
ちなみにこの作品はデモ版です。フルバージョンではありませんが、デモ版として30分以上遊べるようなボリュームになっていて、Steamの実績にも対応しています。
謎解きは多くない
プレイスタイルとしては、あまり謎解きは多くなく、基本的にマップを行ったり来たりして探索しつつホラー現象を体験していくのがメインとなるでしょう。進行に合わせて目標が表示され変化していくので、それをちょっとしたヒントにして進めていくとイイかもしれません。
マネキンゲー
このゲームをひとことで表すと、「マネキンゲー」とでもなるでしょうか。序盤ではあまり登場しませんが、一旦マネキンが登場すると、中盤から後半にかけてかなりの数のマネキンが登場します。
ホラーの素材としてはよく使われるマネキンですが、このゲームでは血みどろのように赤くなったマネキンなどが現れます。マネキンが嫌いな人にとっては絶叫物かもしれません。
ホラー度はそこそこ高め
全体的にホラー度はそこそこ高めとなっています。主なホラー演出は闇とマネキンと音の環境系がほとんどで、いわゆるジャンプスケアと呼ばれる「急な画像や大音量の音楽」といった脅かしは少なめだといえます。
そのため「絶叫するような恐怖」というより、「ハッと息を呑む恐怖」や「ヒッと小さく悲鳴をあげる恐怖」に近いといえるでしょう。
「背後」の恐怖
このゲームで特徴的なのは「背後」を利用したトリックです。主人公を操作していて、気がついたら後ろにマネキンがいた……というタイプの演出です。
慣れてくると、「お、また背後に来たのか!」と思うくらいですが、実際にプレイした身としては巧妙に「背後を使っている」と感じさせられました。
他のゲームのマネキンでは、マネキンながら目の前で動いている様子がハッキリと見られることが多く、「命の宿ったマネキン」のように感じられるものがあります。それを動的なマネキンだと捉えるなら、このゲームのマネキンはほとんどが静的なマネキンだといえるでしょう。
いわば「だるまさんがころんだ」のように、視界に入らないときに動くタイプ(必ず動くわけではありません)で、「気がついたら動いていた(プレイヤーが見ているときは停止している)」というマネキンがほとんどです。
子供が主人公
ちなみにこのゲームでは、どうやら主人公が11歳か12歳ほどの子供のようです。冒頭では、誘拐されて「奇妙なマスクをつけた男」のもとに「オモチャのプレゼント」として贈られます。そして男がいなくなった隙に逃げ出す……というストーリーになっています。
謎の男から逃げろ!
この謎の男は冒頭だけでなく、主人公が逃げようといろんなところ探索していると、ときどき「いなくなった主人公」を探している様子が伺えるようになっています。
鬼ごっこゲーではないのでこの男に追われるといった場面はありませんが、「マネキンだけでなく、この男からも逃げないといけない」という切迫した状況が感じられる演出となっています。
ロウソクを手に闇を進め……
マップ内では闇が多く、ゲームの前半でロウソクを見つけられます。設置されたロウソクを調べると1つ入手でき、そのロウソクが消えない限りは闇に怯えなくて済みます。
このゲームではロウソクを1つしかもてない(ストックできない)らしいのですが、自動的に消えることもどうやらないようです(制限時間のゲージなども表示されません)。
ロウソクを吹き消されないように……
しかしマネキンのなかには妙なマークのついたものがいて、このマネキンの目の前を通ると「ロウソクを吹き消され」てしまうようです。
主人公は闇を怖がるらしく、ロウソクがない状態で闇を進もうとしてもイベントが進みません。そのため、「マークのついたマネキンの前を通らないようにする」という動きが大事になります。
オススメ度
「Don’t Be Afraid – The First Toy」のオススメ度は、Sランクです。Sランクは★が3つ(★★★)で、毎週のまとめ記事にて「オススメ」としてピックアップできるくらいのオススメ度を示します。
このゲームがSランクなのは、インディっぽさが少し感じられるものの完成度が高いからです。またADVとしてゲーム性は低めですが、ホラー演出は巧みだともいえるでしょう。
このゲームはSteamで無料プレイできるデモ版ということですが、ホラーゲームがお好きな方には広くオススメできる作品だと判断できます。ホラーとしての設計を理解すれば英語が得意でなくてもしっかり楽しめるので、ホラーに目がない方はぜひプレイしてみてください。
ゲームの情報
タイトル | Don’t Be Afraid – The First Toy |
開発 | Broken Arrow Games |
オススメ度 | S<オススメ>:★★★ |
リリース日 | 2020/07/03 |
価格 | 無料 |
次元 | 3D(3次元) |
ジャンル | サバイバルホラーADV |
特徴 | 子供主人公/マネキン/闇/ロウソク/誘拐/謎解き/パズル/デモ版/Steam/実績 |
視点 | FPS視点 |
グラフィック | リアル系3D/デフォルメ3D |
操作方法 | マウス&キーボード |
言語 | 英語 |
インストール | 必要 |
ファイル容量 | 1.81GB(2020/07/15時点) |
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【#1ツイゲームレビュー】「Don’t Be Afraid – The First Toy」
無料でDL⬇https://t.co/LW0bSwBJjj
やあキミが新しいオモチャ?
怖がらなくてイイから、後で遊ぼうね。誘拐された少年が逃げると、
そこにはマネキンばかりがいた……。闇に影が浮かぶ
海外製のサバイバルホラーADV。#Steam pic.twitter.com/hDAzqRj8WV— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 15, 2020
補足
恐怖のマネキンゲー!
主人公は
誰かに誘拐された子供の少年!仮面をつけた謎の男のもとに
「プレゼント」として
贈られた人間のオモチャ……。壊れるまで遊ばれる前に
早く逃げないと……。 pic.twitter.com/lU8XhVql6k— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 15, 2020
けっこう楽しめたホラゲーです!
インディっぽさはあるものの
雰囲気は◎!ホラゲー好きな人には
広くオススメできる作品ですよ!さあキミもマネキンと
一緒に闇をLet’sエンジョイ! pic.twitter.com/m9dtJ16bkb— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 15, 2020
ホラー度はそこそこ高めですが、
大音量や急な画像での
ジャンプスケア系の脅かしじゃないので
けっこう雰囲気系の怖さがあります。マネキンゲー特有の
「だるまさんがころんだ」系
脅かしがけっこう巧いホラゲーです。 pic.twitter.com/nFQ0EOf0S6— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 15, 2020