概要
「Tasty Ramen Episode 1」は、海外製のホラーACTです。デモ版として鬼ごっこ部分だけリリースされていた作品がアップデートされました。
かなりパワーアップして帰ってきた!
この「Tasty Ramen」は、以前は脱出型の鬼ごっこ系ゲームとして公開されていました。現在は、ストーリーが追加されて「Episode 1」として公開されています。
OP・EDの歌つき
アップデートにより、ストーリーが追加されただけでなく、なんとオープニングとエンディングも追加されています。
しかも両方とも歌が入っています。さらにそれだけでなく、「ラーメン」という日本のものをモチーフとしているためか、どちらも日本語の歌となっています。
エンディングで表記されている曲の情報やURL先を見てみると、どちらもこのゲームとは関係なく公開されている曲で、オリジナル曲ではないようでした。しかし選曲は味があっておもしろいと感じられるようになっています。
両方ともムービーつきで、エンディングは簡素なものとなっています
いいネタ臭が香るOP
特にオープニングがとてもネタ臭が濃くておもしろくなっています。
選曲がいわゆる「少年マンガ系のアニメのOPにありそうな熱い曲」となっていて、「たしかにコレなら海外の人も日本っぽさを感じるのかもしれない」と思いつつ、「ラーメンのホラーゲームで流れる曲としてのギャップ」が日本人にとってもおもしろく感じられます。
実際のところ、このオープニング曲はロックテイストの曲として公開されているものなので、こうしたネタゲーに使われることはあまり想定していなかったのかもしれません。しかし「おふざけ」としてちゃんと整合性がとれている選曲になっています。
オープニングムービーは登場キャラをそれっぽく並べただけですが、ちゃんとアニメーションとして動き「ちょっと予算が低そうな昭和アニメのオープニング」っぽくなっています。
しかもなぜかオープニングでは、曲の歌詞が日本語で表示されます。この日本語歌詞におかしなところはないので、ひょっとしたら歌詞も一緒にダウンロードできるタイプの曲だったのかもしれません。ただこのゲームは英語のゲームですので、英語歌詞がないのは意外でした(英訳するコストが大きすぎたのかもしれません)。
しかもこのなぜかゲーム内キャラが登場する合間に、タコ・ニワトリ・(おそらく)ロブスターの”写真”も短いカットとして入れられています。細かいところはわかりませんが、すべてラーメンの出汁のイメージとして使われているのかもしれませんし、タコはタコ焼きのイメージから引っ張ってきているのかもしれません。
オープニングだけでなくゲーム内にも、「エビ」「たこ」という文字が書かれたオブジェクトがあるので、おおざっぱなラーメンのイメージが盛り込まれているのかもしれません。
なおタコは足を開いた口(カラストンビ)の部分を映して「*octobutt(タコの尻)」と書かれています(アスタリスク「*」はお尻の形状を表しているのでしょう)。実際にはお尻ではないはずですが、これも海外の人がタコを見たときに感じるネタの1つなのかもしれません。
全体的に日本人にはとても奇妙に映るオープニングながら、海外の人もこれで楽しめるようになっているのだとしたら、かなりいいオープニングだといえるのではないでしょうか。
さすがにこれは考えすぎかもしれませんが、ダシとして「ふつうラーメンにタコとかロブスター使わねえよ!」というツッコミを踏まえていたら、かなりセンスがあるといえます。
キャラが新しく追加
ゲーム本編では、ストーリーが明確化されたのに従ってか、キャラが追加され、既存だったキャラの設定についても少し詳しく明かされました。
まずアップデート前からいたボウズ頭の「BOSS(ボス)」です。アップデート前は、店から脱出するために鍵を集めて鍵穴にハメ込むと、ボスのいる部屋に自動的にワープさせられ、謝辞を述べて終わるようなスタイルでした。そのためこのボスがどんなキャラなのか、姿以外はなにもわからない状態でした。
新しく追加されたキャラは、主人公と思われる緑髪の「REN(レン)」という女の子です。彼女は「おじの店に来た」という設定のようで、この「おじ」がボスに相当するようです。
また敵として登場する「ラーメンの器」のキャラも、アップデート前から引き続き登場しています。ただ設定はまだ細かく明かされていないようです。
ゲーム性は少しパワーアップ
このように演出面やストーリー面ではかなりパワーアップしており、ゲーム性もそれに合わせていくらかパワーアップされています。
前作では脱出用の鍵を集めるだけだった
アップデート前は、かなり簡素な「脱出系 鬼ごっこゲー」でした。主人公が誰かもわからず、単に「主人公=プレイヤー」として、ラーメンショップのなかを敵に追われながらアイテムを集めるというものでした。
集めるアイテムも、脱出する入口のドアが閉じられていて、そこに鍵をいくつもハメるスロットがあるので、店内に落ちている鍵を集めてハメると、そのままゲームが終わるというものでした。
今作では冷凍用の電源を集める
アップデート後の今作では、本編の前にボスを操作して「ボスが敵に襲われる」という前置きが追加されています。その後、おじであるボスの店へ来たレンを操作し、店内に入っていきます。
店の奥では、電池が抜かれたオブジェクトがあり、どうやら冷凍庫かそれに近い冷却装置が機能しなくなっているようです。そのため今作では、この冷却装置を起動させるためにバッテリーである電池を集めることになります。
電池を集める間は、アップデート前と同じように敵が登場します。捕まると店の前に戻されるだけなので、実質的にペナルティはないのと同じです。また敵のスピードも加速する様子はないので、クリア難易度はさほど高くなさそうです。
またアップデート前にはなかった要素として、敵に見つかって追いかけられても、店内にある食べ物や飲み物を敵に投げつければ、少しの間 敵を停止させられるようです。この隙に逃げれば、敵をまけるようです。
オススメ度
「Tasty Ramen Episode 1」のオススメ度は、Sランクです。Sランクは★が3つ(★★★)で、毎週のまとめ記事にて「オススメ」としてピックアップできるくらいのオススメ度を示します。
このゲームがSランクなのは、アップデート前は「ゲーム性とネタ性がしっかりしているものの、ボリュームやストーリー性に乏しい作品」だったのが、アップデート後はゲーム性とネタ性をしっかり強化した上で、ボリュームとストーリーも増加させられているからです。もちろんアップデート前を知らなくても楽しめるでしょう。
どこまで予測してネタを盛っているのかはわかりませんが、ホラー系のネタゲーとしてかなり厚みのある味わいになっています。
ゲームの情報
タイトル | Tasty Ramen Episode 1 |
開発 | Siactro |
オススメ度 | S<オススメ>:★★★(週間でのオススメ) |
リリース日 | 2019/12/15 |
価格 | 無料(寄付可能) |
次元 | 3D(3次元) |
ジャンル | ホラーACT |
特徴 | ラーメン/女性主人公/歌/ネタゲー/鬼ごっこ/シングル/ |
視点 | FPS視点 |
グラフィック | ローポリゴン3D |
操作方法 | マウス&キーボード |
言語 | (一部)日本語/英語 |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 103MB<アーカイブ> / 134MB<解凍後>(Version 0.1.1) |
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【#1ツイゲームレビュー】「Tasty Ramen Episode 1」
無料でプレイ⬇https://t.co/6DLuEpvC8Z
あの怖おもしろいネタホラゲーが
パワーアップして帰ってきたぞ!海外製なのに
なんと日本語の歌が入った
OPとEDつき! ナニソレ!?ネタ臭 香る
ラーメン系 鬼ごっこホラー!#無料ゲーム pic.twitter.com/YFSUSoAg8i— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 22, 2020
補足
以前ご紹介したデモ版に、
ストーリーが追加・アップグレードされました!https://t.co/rSHt0m38jx— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 22, 2020
アップデート前は
かなりシンプルな脱出 鬼ごっこゲーでしたが
現在は
ストーリーが追加されました!しかも主人公の女の子が
新キャラとして追加!ネタもホラーも
パワーアップしています! pic.twitter.com/NysN4AkeS1— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 22, 2020
個人的にOPムービーの
ネタ臭にちょっと惚れました。これ開発に日本人が
絡んでるのか いないかのか
ハッキリとわからないんですよね……。いなさそうな気がするんですよね……。 pic.twitter.com/AroXzkKo4s
— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 22, 2020
店内の冷凍庫が
バッテリー切れになっているので、
店内に落ちている電池を
集めてハメ込みましょう。追われたら
手近な商品を投げれば
それを食って落ち着いてくれます👍 pic.twitter.com/9OuVxx0NHV— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 22, 2020