こんにちは、Caffeineです。
今回は2020年3月にレビューした64作のゲームをまとめていきます!
今月の超オススメ作品は!
最初から結論に突っ走っていきましょう! 毎月恒例の「1ヶ月間でレビューした全作品からSSランクの『超オススメ』の作品」のご紹介です! 今月はなんと3作もありました! 64作から3作です! 先月は73作品からSSランク「超オススメ」が0作だったことを考えると、すごい豊作です!
おおまかなジャンルは、1作めがホラーADV、2作めがサスペンス&ヒューマンドラマ系探索ADV、3作めがアップグレード系ACTです! ジャンルもテイストもてんでバラバラだな!
豊作すぎてテンションがおかしいですが、ここらでちょっと落ち着いて「超オススメ」の理由を解説していきます。
あなたは”最後”を見ることができますか? 「Milya[broken]」
「Milya[broken]」は、バグ的演出が素晴らしいホラーADVゲームです。海外サイトのitch.ioに投稿されていますが、日本語に対応している作品です。
本作の特徴は、ゲームの進行度によってシステムが変化していくところにあります。最初は有名フリーゲーム「つぐのひ」シリーズのように横へ移動していくだけなのですが、ゲームを進めていくと他にできることが増えていきます。
特に「コンソール」と呼ばれる画面をいつでも呼び出すことができ、これを見るとゲーム内で表示されない特別なメッセージなどを閲覧できるようになっています。そのためこのコンソールを使うことで、敵もしくは黒幕と思しき存在の「裏をかく」ことができるようになっているのです。
物語としては、タイトルにもある「Milya(ミーリャ)」という人物に関するものとなっています。キャラクタ(主人公が誰なのかもハッキリとしません)を操作していると表示されるメッセージ・文章を読み進めると、だんだん表現が崩れていくので、不可解な恐怖感をおぼえることになるでしょう。
本作の真骨頂は、最終盤です。かなり凝った仕組みとなっているので、おそらくなにも情報なしではクリアするのは難しいかもしれません。気が短かったり諦めが早かったりする人なら、中盤まで行けるかも怪しいところです。しかし最後までプレイすると、「これが本当の終わりなのか……?」という疑いと共に、妙な達成感・満足感を味わえるでしょう。
殺人事件からハートフルへの転換が凄まじい「星雨列車の終着駅」
「星雨列車の終着駅」は、日本製のADVゲームです。とある列車に乗った主人公が凄惨な殺人事件に巻き込まれますが、なんとそれがハートフルなヒューマンドラマに変わっていくというアクロバティックな作品です。
本作の最大の特徴は、その物語の変わりようです。プレイを始めるとほのぼの系の探索ゲームなのかと思いきや、いきなり殺人事件が発生してサスペンス・ミステリへと変わり、やがてそれが紆余曲折を経てファンタジーへと進んでいき、ハートフルな人間ドラマへと転換されていくのです。この説明でわかる人はあまりいないでしょう。プレイすれば、わかるのです。
ゲームシステムとしては比較的シンプルで、マップ内を移動してアイテムや情報を探して次に進む、というタイプのものです。ときにはモンスターが登場して、鬼ごっこのように逃げるシーンもあります。ただホラーとは少し違うので、あまり恐怖感でワーキャーいうタイプの作品ではありません。
4~5時間ほどでクリアできると公式では説明されているので、少し余裕をもってまとめてプレイするか、1時間くらいで区切って分けてプレイするのがイイでしょう。殺人事件が発生するゲームとは思えないエンディングが待ち受けているので、ぜひすべてのエンディングも回収してみてほしい良作です。
ほとんど移動できない→縦横無尽に空を飛ぶ「thePrincess ひきこもり姫の奮闘記」
「thePrincess ひきこもり姫の奮闘記」は、日本製のACTゲームです。ACTマップにあるコインを集めてアップグレードさせる成長要素が楽しい作品です。
本作の楽しいところは、「成長」です。タイトルにあるように主人公はひきこもりなので、運動不足で最初はまともにACTマップを移動できません。アップグレード用のゲーム内通貨であるコインをせいぜい「1枚とればよくできた」くらい制限が厳しい状態です。コインを集めてアップグレードを続けると、空を自由に飛んで(タケコプターなしで)敵を倒しまくれるようになります。
アップグレードは移動速度・ジャンプ力などの基礎ステータスだけでなく、上述のように空を飛ぶ、また弾を飛ばして敵を倒すなどのACT要素を拡張・追加することもできます。防御力をしっかり上げると、ある程度の強さの敵なら弾を受けてもノーダメージで、しかも体当たりすればそれだけで倒せるようになります。
この成長要素は、放置系でアップグレードしていく感覚に似ています。そのため感覚としては、(放置系の)アップグレード×ACTといったテイストです。アップグレード系が好きなら、かなりオススメの作品になっています。
ただ本作において注意したいのは、「巨乳」です。タイトル画面などを見るとわかるように、2Dだからこそ表現できるというくらいの大きさになっています。ゲーム内ではドット絵なのでいくらかマイルドにはなっていますが、それでもかなり大きいと断言できます。
人によっては、これが不快に感じられるかもしれません。ゲームは楽しむためのものなので、無理にプレイする必要はありません。忌避感があまりない人ならば楽しめるでしょう。
月間のまとめ
今回の記事は、2020年4月の「#1ツイゲームレビュー」をまとめたものです。
4月になってもコロナ禍は収まることなく、むしろ緊急事態宣言などで外出の機会は大きく制限されています。ゲーム好きの私としては、少しでも楽しいゲームでポジティブに屋内で過ごせる方が増えればイイなと考えています。
これまで同様、4月でもSteam・Epic Games・Uplayなどの期間限定ゲーム無料配布が何作か行われました。今回のこの記事では、4月のそうしたゲームはすでに期間を過ぎて有料に戻ってしまっているものがほとんどであるため、ここでは紹介していません。そうしたゲームを確認したい方は、ぜひ各週のまとめをご覧いただけるとありがたいです。
ホラー
それではまず数の多いホラー作品をまとめていきましょう。
あれは幻覚? それとも……「Try To Fall Asleep」
「Try To Fall Asleep」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。脳に負った障害を眠ることで癒すという独特なストーリーです。
本作は2つのパートに分かれていて、タイトル通り「眠ろうとする」パートと、施設などを歩き回る「探索パート」となっています。どうやら現在の主人公は記憶をなくしていて、眠ることで回復するものの幻覚を見るためにストレスで寝られないようになっているそうです。パート分けに理由づけがされているのはありがたいですね。
探索パートは通常のFPS視点のADVゲームっぽいのですが、睡眠パートはいわゆる「FNaF」シリーズに似たものになっています。目をつむるとSleepゲージが溜まるもののStressゲージも増加、Stressを減らすために目を開く、を繰り返していきます。
本作は、無料でプレイできるデモ版がitch.ioにて公開されており、Steamにて有料版が発売されています。この記事を執筆している現段階(2020/05/01)では、Steam版がまだアーリーアクセスとなっています。
この母親のもつ深さは、愛のため? 業のため? 「Mother」
「Mother」は、ドット絵の海外製ホラーゲームです。グラフィックはシンプルながら、ホラー演出がしっかりしている作品です。
厳しい冬に父親のいない子供たちが、母親と小屋で暮らしています。食べ物が尽きてきているため、なんとか食料を得ないとみんな飢えてしまいます。そんなつらい状況で、母親はある決意をします。
少し粗めのドット絵ながら、母親に関してはイラストが用意されていて、海外製ながらアニメ調のキレイなお母さんの姿が見られます。あらすじで先が読めてしまうようなストーリーで、しかも荒いドット絵ながら、ゾワッとくるホラー演出が見事な作品です。
技能を使って怪奇現象から生き残れ! 「ニエノモリ」
「ニエノモリ」は、日本製のホラーADVゲームです。クトゥルフのTRPG系のシステムを踏襲しています。
本作の最大の特徴は、探索時に特殊な「技能」を使えるところです。技能を使うとダイスを振る音がして、確率で正否が判定されます。またクトゥルフ系にお馴染みの「SAN値」もあり、恐ろしいモンスターと出会うなどすると正気度であるSAN値が下がることになります。
薬が巻き起こした幻覚? それとも…… 「We Don’t Talk About It」
「We Don’t Talk About It」は、海外製のホラーゲームです。ローポリゴンながらイミフメイな展開が楽しめる作品です。
本作では精神的な恐怖の演出が多く、敵に襲われるタイプのホラーではありません。ワケのワカラナイ状況に混乱しながら、次はどうなるんだ今度はどんなところへ行くことになるんだ、と手探りで進めていくことになります。
英語の作品ですが、多少読めたところで大差はありません。いずれにせよイミフメイだからです。冒頭では大学にて薬の治験に参加した主人公が、渡されたテープを聞くところから始まります。テープはランダムな数字を呟き続け、なにか気づいたことがあるとそれを報告するようにいわれます。
敵のようなモンスターのような存在が登場しますが、それが本当に実在するナニカなのか、それとも主人公の内面が作り出したものなのか、薬による影響なのかハッキリしません。最後まで混乱と混沌は続き、クリア後にはわかったようなわからないようなグチャグチャッとした後味を楽しむ(楽しむ?)ことができます。
1つ注意したいのは、演出として実写映像と流血表現が使われている、というところです。これは人によって不快に感じる可能性があるので、なるべく調子の悪くないときにプレイするのがイイでしょう。
バーガー売りながら怪奇現象「Happy’s Humble Burger Barn」
「Happy’s Humble Burger Barn」は、海外製のホラーゲームです。ハンバーガーショップで接客をしながら怪奇現象を体験していきます。
本作の醍醐味は、ホラーゲームながらハンバーガーを作って接客するシミュレーション要素があるところと、後半の突飛な展開です。ふざけているように見えるものの、なかなかしっかりとした作品になっています。
まずシミュレーション要素は、ハンバーガーショップの店員としてお客さんのオーダーに応えるというシステムになっています。最初は出勤してタイムカードを押すところから始まり、お店に入ってお客さんが来たら、オーダーを聞いてお金を受けとってレジへ(文字通り)投げ入れ、そのオーダーに合った商品を渡します。
バーガーを注文されたときは、バンズ・パティ(肉)・野菜各種をプレートの上にまとめて置きます。パティは凍ったものをバックヤードから持ってきてグリルします。各素材をまとめて置くと、魔法のように勝手にハンバーガーが完成します。
こうしたシミュレーション要素とは別に、探索パートもあります。このパートでは隠された真実を知ることになります。本作もかなり突飛で、英語作品ではありますが雰囲気を感じるだけでもその奇妙さがわかるでしょう。
シューター(STG・FPS・TPS)
シンプルSTG「アストロ戦隊ジャーボンダー」
「アストロ戦隊ジャーボンダー」は、日本製のSTGです。非常にシンプルで楽しい作品です。
本作の特徴は、「横スクロールSTG」をフリーゲームとして見事に再現しているところです。敵の攻撃を避けて被弾を少なくしつつ、敵を攻撃して倒していくシンプルなシステムです。
コンティニューがないので、ミスを少なくするのが先へ進むコツです。STGが得意でないと、少し難しく感じるかもしれません。しかし少し時間が空いたときなどにサクッとプレイできるので、クリアできるまで何度も遊べますし、クリアした後でも遊べるでしょう。
1撃も喰らわず慎重&大胆に進め! 「Wounds 3」
「Wounds 3」は、海外製のホラーTPSです。やや難易度が高い死にゲー要素が楽しめます。
本作のプレイしどころは、後半の死にゲー的パートです。ゾンビが何体も登場し、近接武器と銃を駆使して倒していきます。ゾンビはザコですが攻撃がとても痛く、1撃でも喰らうとリスタートしたほうが早いくらいの難易度になっています。
テイストとしてはホラー要素があり、画面が真っ赤になるなどの演出も行われます。しかし全体的に終盤では死にゲー的な作業になりがちなので、とにかく被ダメージを少なくして慎重かつ大胆に進めていく高難度シューターのほうが濃く感じられるでしょう。
時間があって「ちょっと歯ごたえの強いゲームやりたいな」というときなどにオススメです。
高難度FPS「Aislin’s Story: The Bloodbath Trials」
「Aislin’s Story: The Bloodbath Trials」は、海外製のFPSです。こちらも難易度が高く、ヘッドショットを狙ってスニーキングしながら進めていく作品です。
本作では弾数がかなり制限されていて、1発でも無駄にできないような難易度デザインとなっています。FPSによくある敵の頭を撃つ「ヘッドショット」が非常に効果的です。しかし逆にヘッドショットを積極的に狙わないと、すぐに弾が尽きてしまう死にゲーになっています。
敵は音に反応しやすいようで、場所が悪いと数体がまとめて襲いかかってきます。よほど冷静に対処できる人でないと、弾薬を無駄に消費するか、ほとんど対処できずに倒されてしまうでしょう。倒されると最初に戻るので、倒されては覚えて倒されては覚えるを続ける死にゲー的なテイストの強い作品です。
ACT
次はACT作品をまとめて見ていきましょう。
鬼を狩るのは一筋縄ではいかぬ「鬼狩少女」
「鬼狩少女」は、日本製のACTゲームです。3Dの女子高生を操作して鬼を刀で狩っていきます
本作のコンセプトは非常にわかりやすく、刀で敵を倒すだけです。ACTとしては間合いが重視され、連撃していれば勝てるわけではありません。左クリックでコンボ可能な弱攻撃、右クリックで隙が大きめながらダッシュ切りできる教攻撃となっています。
ACTとしてはプレイしているうちに自然と操作に慣れていけるので、ステージごとに敵が強くなっていくものの、諦めずに戦い続けていれば効果的に戦う術を自分で見つけ出し、最終的に勝てるようになるでしょう。
仲間を集めて投げて攻撃! 「シャム猫物語」
「シャム猫物語」は、日本製のドット絵ACTゲームです。シャム猫が主人公のプラットフォーマーです。
プラットフォーマーはマリオのようにジャンプを多用して足場を飛び移るなどを続けて先へ進んでいくACTです。本作では敵を踏むと、仲間として「ストック」できます。ストックした仲間を投げることで、攻撃として使えます。仲間といっても、ヨッシーの扱いより残酷です。
ステージ制でボスもいるので、なかなか熱い戦いが展開されます。ボス戦ではストックの仲間を使っていくことになりやすいでしょう。ただ道中でたくさんストックしていても、途中で穴に落ちるなどしてリトライすることになると無駄になりやすいのが、哀愁を誘います。
ドット絵のレトロ風ACTですが、ACTとして純粋に楽しい良作です。
その他(RPG・ADV・ノベル)
今回のオススメ作品としては大きくまとめにくい量のジャンル作品を、ここではひとつにまとめておきます。どんな作品があるか見ていきましょう。
カオスなビジュアルノベル「私の主人はダイヤモンド石頭」
「私の主人はダイヤモンド石頭」は、日本製のビジュアルノベルです。先が予測できないフシギな作品です。
本作のおもしろいところは、選択肢で分岐した後の各ルートを制作者・兄・弟で分担して作っている、というスタイルです。家族を巻き込んで制作する、というのはそうそう見ない手法です。
しかも主人公をあえて特定せず、各ルートを設定するときに縛りを加えることで、各ルートのテイストがまったく異なるというカオスな内容になっています。ルートによって主人公すら変わってしまうのです。プレイをしている内に、タイトルにもある「ダイヤモンド頭の主人」の異常さが薄れて感じられてくる奇妙なビジュアルノベルです。
タイトル長え「一般男性が特殊なリングでモンスターを装備し闘い999,999ゴールド稼ぐだけ」
「一般男性が特殊なリングでモンスターを装備し闘い999,999ゴールド稼ぐだけ」は、日本製のRPGです。敵モンスターを捕獲して装備する異色作です。
グラフィックやタイトルなどで非常にふざけているのがわかりますが、意外とゲームシステムがしっかりしていてちゃんと遊べる作品です。どうしてもグラフィックがちゃんとしてないとゲームは遊べない、という方以外はどんな方でも楽しめる素養があります。
敵モンスターを攻撃して体力を減らしておくと捕まえやすくなるというポケモン式のスタイルで、ゲーム内では装備アイテムがないのでモンスターを装備する以外に強くなる方法がありません。装備するモンスターによって異なるスキルが使用可能になるのもおもしろいところです。
しかし実はこのスキルが曲者で、最序盤では主人公は通常攻撃すら行えません。通常攻撃もスキル扱いなので、そうしたモンスターを装備しないと通常攻撃も行えないのです。そのためより強いモンスターを捕まえたら、通常攻撃を捨てるか強ステータスを捨てるかという選択も迫られるようになっています。
ストーカーは誰だ? 私か? お前か!? 「SNStalkers」
「SNStalkers」は、日本製のADVゲームです。主人公がストーカーです。
本作の醍醐味は、短いながらも展開にどんでん返しが仕組まれているので、プレイ後の満足感が高めなところです。実はタイトルにもしかけがあり、エンディングでその隠された意味がわかるようになっています。
ゲームシステムは非常にシンプルで、ストーカーの主人公が対象の家に侵入したので、スマホのロックを解除するなどを謎解きとしてクリアしていくことになります。あまり長い時間をかけずにサクッとプレイして旨味を感じたい方にオススメです。
特別枠
4月のSランク以上の作品のご紹介は、ここまでとなります。ここからはSランクには至らなかったものの、間違いなく光るものがあったため、少しばかりの注意点を捕捉しながら、楽しめる方のために紹介していきます。
耽美的な青春ホラー「点鬼簿行路」
「点鬼簿行路」は、日本製のビジュアルノベルです。ホラー作品ながら、耽美的な青春ドラマの香りが強い作品です。
本作の特徴は、非常に耽美的で物語に引き込まれ、甘酸っぱい青春模様が楽しめるところです。もちろんホラー色が強いので、人によってはゾッとするところがあるかもしれません。イラストがとてもキレイで、見た目にも感情移入しやすいところもイイ点だといえるでしょう。
全体的にはそうした好ましいテイストがあるものの、読み進めていくと鬱展開が待っています。人によっては、この作品のエンディングに納得できないかもしれません。
本作がSランク以上にならず特別枠でのオススメとなったのは、終盤の展開にあります。すでに述べたように、本作は①耽美的で②青春で③鬱展開なのです。たとえば本作のなかで人死にが出るとして、若い人がこの作品の耽美的青春の内容に憧れてマネをされると困る、というのが大きな理由です。
そのため「精神的に余裕があること」を条件として、私は本作をオススメします。生活環境や人間関係などで不安定だったり、気持ちが落ち込んでいたり、なんだか気分が上がらないという方々にはオススメしません。
「鬱展開があっても私だったら絶対に引っ張られないよ! 馬鹿なこというんじゃないよ!」と自信満々にいえる人なら、本作を楽しめるかもしれません。こうした注意はうざいと思われるかもしれませんが、誰も望まない被害をなるべく減らした上で、ちゃんと美点のある本作をオススメするためだとご理解ください。
健全RPG「サキュバスのアビは誘惑できない」
「サキュバスのアビは誘惑できない」は、日本製のRPGです。サキュバスが主人公ですが、健全な作品です。
本作がSランクでなかったのは、単にボリュームの問題です。つまり「楽しいけれど短い」というのがもったいないだけなので、楽しいことに変わりはありません。サキュバスが主人公ですが、戦闘はふつーに殴ります。女の子とも戦えます。
このテイストなら、短いという点に納得した上でなら、いろんな人が楽しめるかと思います。特にイラストが華やかですからね!
人助けすれば誰もが救われる? 「ねじれのきりとりせん」
「ねじれのきりとりせん」は、日本製のRPGです。一見すると明るい物語ですが、終盤でいきなり鬱系に変わる作品です。
本作のストーリーは、「英雄」に憧れる主人公が学校で仲間を集めて人助けをするクラブを作り、部活動として困った人を助けていくという形になっています。長い作品ではありませんが、この人助けストーリーが終盤では鬱系に変わっていきます。
このゲームの作者さんの作品は、いくつかレビューしてきています。全体的にエンディングを鬱系にもっていくのが好きなようなので、そのテイストがお好きな方はぜひ他作品もプレイしてみてください(この作者の他作品のレビューについては、本作の個別記事にて記載しているので、そちらをご覧ください)。
本作がSランクでなかったのは、同じ作者の その他作品に比べると、ゲームシステムもストーリーもややシンプルすぎるきらいがあったからです。しかし1つのRPGとして、ちゃんと遊べる内容にはなっているので、鬱系が好きな方にはオススメできる内容でしょう。
さいごに
ここまで見て下さってありがとうございます! ゲーマーの皆さんにとってちゃんと有益な情報になっていたでしょうか。
今回はSSランクの「超オススメ」が3作も出ました。これは私自身ちょっと驚いたところです。インディゲーム・フリーゲームは、販売するためというより作者自身の表現の結果として制作される面が大きい作品です。そのため癖があるものも少なくありません。
今回のSSランク「超オススメ」の3作も、その他のオススメ作品も、100人プレイすれば100人が間違いなく満足できる、というゲームではないでしょう。ぜひ皆さんの好みに合わせてプレイしてみてください!