こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのは海外のUnity製ホラーゲーム「Hollow Head」です!
タイトル | Hollow Head |
ジャンル | 3D/ホラー/ADV/FPS視点/探索/鬼ごっこ/低解像度/雰囲気/迷路/ Unity/JAM作品/ショート/シングル |
開発者 | Rubeki |
価格 | 無料(寄付可能) |
リリース日 | 2019/6/30 |
言語 | 英語のみ(日本語未サポート) |
クリア所要時間 | 約5分~30分 |
完全クリア時間 | 約10分~1時間 |
プラットフォーム | PC(Windows、mac、Linux) |
操作方法 | マウス&キーボード |
難易度 | 低~中(33/100)★★★☆☆☆☆☆☆☆ |
恐怖度 | 中(53/100)★★★★★☆☆☆☆☆ |
必要英語力 | 低(25/100)★★★☆☆☆☆☆☆☆ |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 約88MB(アーカイブ)/約157MB(解凍後)<Windows版> |
基 – Basic
まずこの「Hollow Head」について、基礎的な情報をまとめていきましょう。
基本情報
それではゲームの説明文や開発者などの、ゲーム本編外の情報からまとめていきましょう。
説明文
「itch.io」の個別ページでは以下の説明文が記載されています。
A good Samaritan decides to help a fellow man after hearing a scream in the apartment garbage chute.
Things don’t seem the same as they used to in the hallways though…
A game lovingly made for the Haunted PS1 Game Jam !
ある親切な人は、ダスト・シュートで悲鳴を聞いたため、その人を助けようと決めます。
しかし廊下はそれまでとなにかが違って感じられます……
丹精こめて「Haunted PS1 Game Jam」に向けて作ったゲームです!
本作「Hollow Head」は、この説明文にあるように、「Haunted PS1 Summer Spooks」というゲームジャム(短期間でゲームを作成するイベント)で発表するために制作されました。このジャムでは、「インダストリアル・ホラー(Industrial Horror)」がテーマのゲームを、最長2ヶ月の間に制作するというイベントで、わざと低解像度やピクセルアートなどに演出したゲーム作品を作るというものです。
開発元・開発者
開発者は「Rubeki」という方です。細かい情報は不明ですが、Twitterでも活動されており、アカウントの位置情報としてカナダのオンタリオ州の州都トロントが登録されています。
他の作品として、有料の「HATCH」というゲームも発表されています。こちらはitch.ioでは$4.99で販売されていますが、Steamではリリース予定日が2019年9月となっておりまだ販売は開始されていません(2019/9/12現在)。
価格
「Hollow Head」は無料で遊ぶことができるゲームですが、itch.ioでは額を自由に決めて寄付を行うことができます。ペイパル(PayPal)やカード(クレジット・デビット)で支払うことができます。
インストール&容量
「Hollow Head」はUnity製のゲームであり、インストールの必要はありません。
ダウンロードしたアーカイブのzipファイルを解凍した後、フォルダ内の「HollowHead.exe」ファイルを実行するとプレイできます。
ファイルサイズはそれぞれ、解凍前のアーカイブzipファイルで約88MB、解凍後で約157MBと3Dゲームですがサイズは小さめです(Windows版)。3Dゲームとはいえ意図的に画質が低くされていますので、このサイズとなっているのでしょう。
多くの海外製インディゲームと同様、クリアしてしまえばあまり再度プレイする必要はなく、またプレイしたくなったらダウンロードする形で、プレイ後はファイルを削除してしまっても構わないでしょう。
ゲーム概要
それではゲーム本編の概要に移りましょう。
ジャンル
「Hollow Head」は3Dのホラーゲームです。非常に短く、どう攻略すべきかを理解していれば5分程度でクリアできます。短期制作のイベント用に開発されたゲームで、そのJAMイベントのテーマに「低画質」という条件があるため、初代PlayStationのようにわざとチープな画質となっています。
ホラーゲームは感じ方が人によって異なりますが、私は鳥肌が立つくらいゾッとしました。
ホラーとして要点がしっかり抑えられており、王道の「海外製インディホラーゲーム」という趣があります。
わたしも
けっこう怖かったかなー。
ホラーゲームの良し悪しは
なかなかプレイしてみるまで
わからないのがつらいですね。
俺はエンディングの意味不明さに
なかなかグッときたぜ。
そうですね。
ホラーの理不尽さもあって、
短いながらギュッと詰まっている
印象は強いですね。
世界観
グラフィックはわざと低画質にされているため、プレイしてみると少し古く感じられますが、ゲームの舞台としては現代のアメリカということで差し支えないでしょう。
特に気をてらったような世界観・ストーリーはなく、自宅からゴミを捨てに行ったら階下から悲鳴が聞こえたので、その様子を確認しつつ助けに行くというものになっています。
グラフィック&音楽
特徴的なグラフィックですが、音響効果はほとんどSEのみとなっています。
グラフィック
「Hollow Head」のグラフィックはあえて画質が落とされており、キレイな映像を知っている今の時代にプレイすると不思議な感覚を受けます。初代PlayStationのようにポリゴンが荒く、また色のグラデーションも荒いため、今のキレイな「3Dゲーム」を求めるような人にとっては少し注意が必要でしょう。
しかしドット絵の作品が今も愛されているように、あえて最高画質を追究しないというのは、作品のテーマとしておもしろいものです。実際ドット絵とも高画質3Dとも違うプレイ感です。20代後半以降の方であれば、「よくわからない開発会社のセール品PSソフト」の感覚というとわかりやすいかもしれません。
音楽
BGMはほとんどありません。恐怖演出として、脅かし要素や盛り上げ要素としてSEが使われているくらいです。できることならイヤホン・ヘッドホンをつけてプレイするほうが怖く感じられるでしょう。
操作方法
itch.ioの個別ページでは以下の説明文が記載されています。
Controls:
WASD – move
Hold Shift – run
Left Mouse Button – interact
通常のFPS視点ゲームと同様、WASDで前後左右の移動を操作しマウスで視点を動かします。敵から逃げるホラーゲームですので、Shiftを押し続けることで走ることができます。
左クリックで調べるなどのアクションを行うことができます。
メニューや設定などは特になく、Escキーを押すと即時シャットダウンを行うようですので、ゲームを進めた後で押して後悔することのないようにしましょう。
システム
本作「Hollow Head」は、典型的なホラーゲームです。このゲームをしっかりと楽しむには、怖がるだけで充分です。ゲーム内の目的には「悲鳴の主を助ける」という動機がありますが、あまり固執しなくても構いません。エンディングまでのホラー演出を楽しむことが重要です。
その一環として、他の作品にはない「あえて落とされた画質」のグラフィックを楽しむこともできれば、本作は非常におもしろい(≠愉快、≒興味深い)ゲームとなるでしょう。
所要時間
itch.ioの個別ページでは以下の説明文が記されています。
Estimated play time: 5 – 10 minutes
私は慎重にプレイしたため15分ほどでクリアしました。非常に短いゲームです。
エンディングは確認できる限り2種類しかなく、その条件も比較的わかりやすい部類である(演出的にはわかりづらいかもしれません)ため、早ければ10~20分ほどで両エンディングを見て完全クリアすることができるかもしれません。
しかしゲーム内に迷路があり、マップ表示もないため迷いやすくなっています。
頭のなかでマップを描いたり、方角を確かめたりしながらプレイするのが苦手な方であれば、時間がかかってしまうかもしれません。
ただしプレイし続けていれば敵から逃げる方法は見つけられますし、逃げる難易度自体も高くないため、ある程度の時間をかければクリアすることはできるでしょう。よっぽど迷路が苦手でない限りは、1時間以上かかることはあまりないと思われます。
難易度
本作「Hollow Head」の難易度はゲームシステム上ホラー要素にはなく、「クリア所要時間」の項目で述べたように「迷路」をクリアできるか否かが難易度に強く影響してくるでしょう。
ホラー演出でどうしても参ってしまって、プレイ続行ができなくなるという可能性がゼロではありませんが、やはりこういうホラーゲームはプレイを続けていると「慣れ」てきます。
(私は少しずつしか慣れませんでしたが)
迷路として大きく目印になるようなものがなく、見た目が低い画質のグラフィックである上、マップ表示もないため、迷路が苦手で迷いやすい方はとことん迷ってしまうかもしれません。暗中模索でプレイしていても、時間をかけていれば運で迷路を抜け出すことは不可能ではないと思われますので、難易度の点数は下の上といったあたりで33点(100点中)としました。
恐怖度
恐怖度は個人的な主観が影響しやすいのですが、私が実際にプレイした感覚を述べるならば「しっかりと怖い」作品だと感じました。今回はネタバレを最小限に抑えるため、どういった要素が怖いのかも伏せますが、ホラーに耐性がある方でないなら、かなりゾッとすることになるかもしれません。
ホラーの演出としては、「よくある海外製インディゲーム」のものですので、やや脅かし要素が強くなっているかもしれません。落ち着いたじわじわくるタイプの恐怖ではありません。
序盤ではグラフィックや暗さなどからそうした底から湧いてくるような怖い雰囲気があるかもしれませんが、敵が襲いかかってくるとそうした雰囲気は一掃されてしまいます。
そのためホラー演出の傾向は、脅かし要素重視だと認識し(身構え)たほうがいいでしょう。
この点はさすがに主観的になるのを避けることができませんが、しっかりとゾッとする恐怖を感じたので、中程度の53点(100点中)といたしました。
恐怖とはちょっと違うけど、
光の当たり方も独特で
雰囲気の醸成に
ひとやく買ってた気がする。
あえてグラフィックを落とすというのは
ドット絵やボクセルとも違った
おもしろい質感がありますね。
でも俺はグラフィックは
キレイなほうが好みかなー。
そう感じてもしかたないでしょうね。
こうした質感のものが
ドット絵ゲームのように隆盛したら
またおもしろいジャンルが
できるかもしれませんね。
英語力
本作は日本語がサポートされていない英語の作品です。しかし英語を完全に理解できていないとクリアできないような箇所は特にありませんでした。単語だけでもササッと読めるとプレイしやすいと思われますが、ある程度細かく調べていくことで英語が苦手でもクリアできると、想定されます。
ストーリー重視ではなく、ホラー演出重視の作品ですので、あまり英語の理解力は高くなくてもプレイできるでしょう。そのため英語の理解力は低めの25点(100点中)程度でも遊ぶことができると判断しました。
次のエントリ
次回のエントリでは、ほんの少しネタバレを含めてオススメなところとイマイチなところを、なるべく客観的にまとめていきましょう。